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1年前の今日、燕ちゃんがちいさないのちを終えた

お茶が特別可愛がった、小さくてかわいいおんなのこだった

泣いても戻らない 想っても帰ってこないものに心を割いてなにになるの？

花宗によく似た小さな丸い頭を撫でてあげたい 花宗と小鞠が散歩した場所も全部見せてあげたい 生きてるうちにしてあげられなきゃなんの意味もない

火葬までの3日間 毎日夜中になると家裏の土手を散歩したかたくなった身体の柔らかい毛を何度も撫でながら人目を避けて静かに2人ですごした

顧みれば今でもあのかわいい笑顔がドアの向こうにいるんじゃないかと期待してしまう それでもわたしたちは止まることを許されない

白い骨になった燕ちゃんを愛すことは容易いけど、今を生きる家族がいる 今を生きられないとまた同じ後悔を繰り返してしまう

だけどどうかこの時間だけ、最寄り駅よりふたつ前で降りたこの時間だけかわいいあの子の為に泣くことを許して欲しい

おやすみ わたしのかわいい家族