わたしたちが30歳で死ななきゃいけない理由

わたしの青春を彩ったバンドのドラムが来春脱退するらしい。

狂ったようにバイトして全日の高校に通いながら全国ツアーを白いロリータ翻しながらストーカーの如く全通したのも

「ヘタクソなんだからせめて格好だけはカッコよくやりたい!!」と部活でドラムを殴っていた相方(笑)が憧れていたのも 意味もなく死にたくて理由もないのに泣いていた世界を肯定してくれたのも全部このバンドだった。

あの頃の私たちはみな、30歳には死ぬ運命を背負っていたし朝起きたらhydeみたいな顔になってる事を信じていた そして夢中になって追いかけ回したバンドたちは永遠にそこにいると思い込んでいた。

夜行バスの中でCDプレイヤー握り締めた夜も、インターネットで知り合っただけの知らない女の家でカフェオレ握り締めてしたライブ鑑賞会も 二度と戻らない青春を与えてくれた。

つらい夜も泣くほど楽しい時間も、何もかも彼らと共に”あった”

彼が居なくなってもその名を冠した彼らは立ち止まらないだろう。走り抜けて欲しい。何処までも、彼ららしく、わたしの憧れ愛した世界を